イスラーム教のカーバ神殿の再建

イスラーム教のカーバ神殿は元人の背丈より少し高い程度に石を積載したものであったが、カーバ神殿内の涸れ井戸に納入されていた宝物を窃盗した者達がいたので、クライシュ族はローマの難破船の木材の残骸を収集してカーバ神殿の屋根にしようとした。又、エジプトのキリスト教の大工もいたので、カーバ神殿の改修に必要なものはほぼ揃った。

カーバ神殿の取り壊し作業がアブラハムが据えた土台迄進むと、駱駝の瘤の様な形をした、かみ合わさった緑色の石が出現した。

カーバ神殿の黒石にはシリア語で「善という種を蒔く人は至福を収穫し、悪という種を蒔く人は後悔を収穫する。悪事を行ひて良き報酬が与えられるだろうか。あり得ない、荊棘からは葡萄を摘み取れない様に。」と。