インノケンティウス8世 (ローマ教皇)  

教皇になると、キリスト教国に対し合同して異端(異教徒)討伐の義軍を起こすよう呼びかけた。しかし、オスマン帝国のバヤズィト2世が教皇に年4000ドゥカットの支払いを約束し、イエスの脇腹を刺し抜いたとされる聖槍を贈り物として差し出すと、ローマに滞在していた弟ジェム(バヤズィト2世の王位をうかがう恐れがあった)を幽閉することを約束している。この事から分かるように、どの程度まで真剣に異教徒(異端)討伐を考えていたのか分からない。1486年にはイングランド王ヘンリー7世を、継承権、戦争の実績、国民支持という3つの点において正統な王位継承者として認めている。