『エリュトゥラー海案内記』(Περίπλους τῆς Ἐρυθράς Θαλάσσης、Periplus Maris Erythraei、Periplus of the Erythraean Sea)は、古代のインド洋近辺における海洋貿易についてギリシア語で記された航海案内書。
10世紀の版がハイデルベルク大学図書館に、14・15世紀の写本が大英博物館に所蔵される。
「エリュトゥラー」(Ἐρυθρά) とはギリシア語で「赤」の意味。すなわち、「エリュトゥラー海」とは「紅海」という意味である。
ただし、古代においては、紅海、ペルシャ湾、オマーン湾、アラビア海、インド洋、ベンガル湾を含めた海のことを広く指していた。