社会主義、共産主義者 トマス ・モア

社会主義共産主義者のトマス ・モアはヴェスプッチがカナリア諸島からアメリカ大陸までを旅行した記録『新世界』を深い関心を持って読み、自然に従って生き、私有財産を持たない共同社会が実在しうる事を確信し、自然法と自然状態が善である証明として書かれた主著ユートピアは架空の国を舞台に、自由、平等で戦争のない共産主義的な理想社会を描きたり。 また、イングランドでは地主や長老がフランドルとの羊毛取引のために農場を囲い込んで羊を飼い、村落共同体を破壊し、農民たちを放逐する現状を深く慨嘆し、羊はおとなしい動物だが、イングランドでは人間を食べつくしてしまう、という意味の言葉を残している。共産主義者カール・マルクスは『資本論』にトマス・モアの『ユートピア』を引用し、本源的蓄積について論じているが、かなり誇張された表現だとする。