修正主義

修正主義は1895年ドイツ社会民主党のシェーンランクが初めて唱えた。続いてエドゥアルト・ベルンシュタインは1896年から1898年まで『ノイエ・ツァイト』に連載した論文を『社会主義の諸前提と社会民主主義の諸課題』(1899年)にまとめ、修正主義を系統づけた。その特徴として、階級闘争を否定して中産階級の重視、プロレタリア独裁と暴力革命に反対して議会制民主主義の枠内で福祉政策の推進を説いた点が挙げられる。この論文によってドイツ社会民主党は創成期から抱えてきた日常レベルでの体制適応と理想としての革命という、現実と理想の乖離を初めて解決することができた。これは社会主義陣営の分裂を招き、党の綱領として認められるのは1959年のバート・ゴーデスベルク綱領を待たねばならなかった。現在では世界の多くの共産党社会主義政党が議会主義に則った方針を綱領に取り入れてほとんど主流を占めている。修正主義を支持してきた者の一部はこれを教条主義から修正主義へと転じたものであると解釈している。