ソクラテスのパラドックス

ソクラテスパラドックス ギリシアの哲学者ソクラテスは当時、知恵者と評判の人物との対話を通して、自分の知識が完全ではないことに気がついている、無知であることを知っている点において、知恵者と自認する相手よりわずかに優れていると考えた。また知らないことを知っていると考えるよりも、知らないことは知らないと考えるほうが優れている、とも考えた。15世紀のニコラウス・クザーヌスは「無知の知」(docta ignorantia「知ある無知」とも)を説いた。