ルーマニアのブラショヴ  

ブラショヴ カルパティア山脈によって囲まれるトランシルヴァニア地方の中心的都市の一つであり、都市の建設にはドイツからこの地に植民したトランシルヴァニア・ザクセン人が深く関わり、ザクセン人の居住する都市であった。このため、「クローンシュタット」というドイツ語名を持つ。これは英語で言うところの Crown City を意味し、中世ラテン語名のコロナと同じであり、市の紋章に反映されている。中世には、「ブラショヴ/ブラッソ」「クローンシュタット」「コロナ」の3つの都市名が同時に使われていた。現在ブラショヴがある土地にはハンガリー人の征服定住以前にはブルガリア人が居住しており、当時、すでに相当な規模の都市であったと考えられている。征服定住後、ハンガリー王国の初代国王イシュトヴァーン1世がツェンク山にブラッソヴィアという城塞を築かせた。この城塞は1211年にハンガリー王エンドレ2世によってドイツ騎士団に与えられた。