フランツ・ヨーゼフ1世

フランツ・ヨーゼフ1世は、1852年、ハンガリー各地へ行幸し、ハンガリー人の熱狂的な歓迎を受けた。

しかし、ある村を通り過ぎた際、村人たちがドイツ語で万歳を叫んでいたのに疑問を抱き、なぜハンガリー語で叫ばなかったのかを村長に訊ねた。村長は、それを命じたのは自分であると言った。村人たちはハンガリー語で「万歳、コシュート」と叫ぶのに慣れており、ハンガリー語で万歳を叫ぶと、つい同じことを叫んでしまうのではないかと恐れたのがその理由であった