地下聖堂

石室を地上に配置するために聖堂本体を2階以上に持ち上げることはまれであるが、ドイツの聖ミカエル聖堂などが知られている。地下聖堂は典型的にはアプスの下に作られるが、そでの部分や身廊の下にある場合もある。キリスト教史の初期、特にアルジェリアのオルレアンスビルやジェミラ、コンスタンチノープルのビュザンティオンにある聖ジョンの工房にその原型を見ることができる。

カール大帝支配下の西ヨーロッパで使われ始め、広まっていった。10世紀以降、教会が聖遺物を通常利用するのと同じ階に置くことを許すようになり、石室墓を作る必要はなくなっていった。ゴシック時代には石室墓はほとんど作られなかった。