フランス革命

1789年 - フランス革命が始まる。それから10年ほどの間に10種以上の『予言集』の版と夥しい数の関連パンフレットが刊行された。なお、『予言集』の中には10篇ほどの詩を偽の詩に差し替えた版もあった。

 

1791年 - ノストラダムスの墓が荒らされる。その後、遺骨の一部が集められ、サロン市のサン=ローラン参事会聖堂聖処女礼拝堂の壁の中に安置し直された。

 

1813年7月 - 新たな墓所に墓碑が飾られる。現存する墓碑はこの時のものである。

 

1859年 - サン=レミに現存する「ノストラダムスの泉」が作られる。手がけたのは彫刻家アンブロワーズ・リオタールである。

 

1939年 - 第二次世界大戦ナチスは自陣営に都合のよい解釈を載せたパンフレットを各国語に訳して配布した。また、フランス占領時に、いくつかの解釈書を発禁処分にしたという。このほか、特にアメリカでは、ノストラダムス関連書の刊行点数が増えた。

 

1966年12月 - パリのオークションに『1562年向けの暦書』の異本の手稿が現れる(暦書類で存在が知られている唯一の手稿)。現在の所有者は未詳である。

 

1967年 - フランス国立図書館で手稿『オルス・アポロ』が発見される。

 

1973年11月 - 五島勉の『ノストラダムスの大予言』が刊行される。刊行から3か月余りで公称100万部を突破するベストセラーとなり、日本における最初のノストラダムスブームが起きる。

 

1980年 - フランスでジャン=シャルル・ド・フォンブリュヌが『歴史家にして予言者ノストラダムス』を刊行する。フランスでベストセラーになり、他国語版も相次いで出版された。

 

1982年9月 - ウィーンのオーストリア国立図書館で『予言集』初版が発見される。初版本は1931年6月17日のオークションで現れたのを最後に所在不明となっていた。

 

1983年 - フランスでノストラダムス協会が創設される。

 

1983年6月 - ブダペストの国立セーチェーニ図書館に『予言集』1557年11月3日版が所蔵されていたことが確認される。

 

1983年7月 - アルビ市立図書館でも『予言集』初版が発見される。

 

1991年 - 日本では湾岸戦争にあわせ、ノストラダムス関連書が急増し、その年のベストセラーランキングに登場するものも出た。

 

1992年 - サロン市にノストラダムス記念館 (Le Musée de "La Maison de Nostradamus") が開設される。これは、彼が晩年を過ごした家を改築したものである(ただし、建物自体は1909年の地震 (南フランス)(フランス語版)で大きな被害を受けたため、当時の建物そのままではない)。設立当初は私設だったが、1997年からは公立博物館となっている。

 

1996年 - オランダのユトレヒト大学図書館で1557年版の『予言集』が確認される(2006年現在で現存はこの一例のみである)。

 

1999年 - 日本ではノストラダムス関連書が急増し、関連商品なども(単なるジョークも含め)多く発売された。ただし、1999年を境に日本のノストラダムス関連書はほぼゼロと言ってよい水準に落ち込む(2001年を除く)。これは、アメリカ、フランス、ドイツなどと比べて落差が最も顕著である。  

 

2001年 - アメリカ同時多発テロ事件アメリカ、フランス、日本などでこれに便乗した解釈本が何冊も出された。また、インターネット上でノストラダムスの詩と称する偽物が出回った。